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式典会場内にも「反戦反核」デモ音声、今年も〝静かな慰霊〟ならず 公園内では座り込み

産経ニュース 2024年8月6日 10時9分

「原爆の日」の6日。広島市の平和記念公園では午前8時から記念式典が開かれたが、公園周辺の道路では同時間帯に「反戦・反核」を訴える団体のデモが行われた。拡声器を使って「岸田(文雄)政権打倒」などと政治的主張を連呼。デモの音声は式典会場内にも届き、今年も「静かな慰霊」は妨げられた。

団体は毎年、この日に大規模集会やデモを実施してきた「8・6ヒロシマ大行動実行委員会(大行動)」。過激派・中核派の活動家も関わっているとされる。

デモだけでなく、夜明け前から平和記念公園内で市の警備強化に抗議する活動を実施。「中国侵略戦争反対」などと書かれたプラカードやのぼりを掲げた数百人が集まり、市や広島県警の再三にわたる退去命令に従わず、座り込みを続けていた。

式典が始まる午前8時前になると、座り込みの一部が道路へ移動。ときには太鼓も打ち鳴らしながら、「松井(一実)市長は教育勅語を使うな」「イスラエル代表は出ていけ」などとシュプレヒコールを繰り返した。

大行動のデモに対抗し、市民団体は「非常識」「不道徳」とのプラカードを持って抗議。大行動のメンバーが、市民団体に対し、こぶしを振り上げながら「(平和記念公園内での)集会禁止を粉砕した」と叫ぶ場面もあった。

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