10月13日投開票の滋賀県野洲市長選で初当選した桜本直樹氏が同月31日に初登庁し、「若い世代に選ばれるまちを目指すことが何よりも必要」と職員に訓示。その後の記者会見で、JR野洲駅南口前にマンションやホテルを建設する開発計画を大幅に見直し、公約通りに芝生広場周辺にレストランやカフェを配置する「駅前パークモール(仮称)」を整備する考えを表明した。
同市長選で桜本氏に敗れた前市長の栢木進氏は、市が所有する駅前の遊休地のうち約9千平方メートルを公募型プロポーザルに応募した民間事業者に売却し、高層のマンションやホテルを建設する計画を進めていた。
桜本氏は、遊休地を売却せず、市民が楽しめる芝生広場とモールを整備することを公約に掲げており、会見で「事業者に早急に私の公約を伝え、実施可能かを交渉したい」と述べた。
一方、公約で事業支出の抑制を訴えた市民病院の整備計画については、「市民の負担を減らすことを踏まえ、できるだけ(令和8年度末の)開院時期に影響しない形で事業の再検証を行う」と説明。その上で、検証の結果次第では現状の事業規模を維持する判断もありえるとした。