商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、門から本殿まで走り抜けて参拝者一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」があり、宝塚高2年陸上部の大岸史弥さん(17)=同県宝塚市=が先頭で本殿に飛び込み、「一番福」となった。
スタート地点の赤門前には健脚自慢の参拝者が多く集まった。おはらいを終え、午前6時に「開門」の号令と太鼓の音が鳴り響き、赤門が開くと、参拝者は一斉に境内へ。本殿前までの石畳の参道約230メートルを駆け抜けた。
初挑戦で一番福をつかんだ大岸さんは「実感がない。素直にうれしい」と話し、「受験と最後の(陸上部の)大会が控えているので両立して頑張りたい」と今年の抱負を述べた。
二番福は、龍谷大3年の小松勇輝クワァベナさん(21)=大阪府東大阪市、三番福は、同志社大4年の矢吹彰大さん(22)=京都府京田辺市=で、いずれも初挑戦だった。