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供述に基づき凶器のクラフトナイフ海で捜索 兵庫連続女児殺傷、今後重要な証拠に

産経ニュース 2025年1月11日 13時41分

兵庫県たつの市で平成18年に小学4年の女児=当時(9)=が刺され重傷を負った事件で、兵庫県警は11日、殺人未遂容疑で逮捕した勝田州彦容疑者(46)の供述に基づき、同県姫路市大津区付近の海で凶器の捜索を開始した。磁気探査機などを使用し、数週間かけて詳しく調べる。

捜査関係者によると、勝田容疑者は県警の調べに対し、小型のクラフトナイフを凶器として使用し、犯行後、県南西部の海に捨てたなどと供述。この供述に基づいた捜索でナイフが発見され、女児の傷口の形状などと矛盾がないと判断できれば、犯人しか知りえない「秘密の暴露」にあたり、県警は重要な証拠になるとみている。

勝田容疑者は、同県加古川市で19年10月、小学2年の女児=当時(7)=を殺害したとして殺人容疑で再逮捕されており、この事件でも小型のクラフトナイフを使用し、海に捨てたなどと供述。県警は1月下旬に同県播磨町付近の海でも捜索を行う予定だ。

勝田容疑者を巡っては、岡山県警が、16年に起きた岡山県津山市の小3女児刺殺事件で30年に逮捕。この事件で無期懲役判決が確定した後の昨年5月以降、兵庫県警が服役中の刑務所で勝田容疑者の本格的な任意聴取を始めた。

たつの市と加古川市の事件への関与を具体的に供述したため、昨年11月7日にたつの市の事件で逮捕。同27日に加古川市の事件について再逮捕した。勝田容疑者はその後、黙秘している。神戸地検は、12月11日から約3カ月間の予定で鑑定留置を実施している。

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