政治活動でかかわりがあった女性から性的関係を巡って損害賠償を求められた訴訟について、解決金を支払うことで和解した岸和田市の永野耕平市長が2日、同市役所で記者団の取材に応じ、「裁判が起こったこと、世間をお騒がせしたことは申し訳ない」としつつ、「極めて高度なプライバシーなので話すわけにはいかない」と詳しい内容については明言を避けた。
「解決金を払うということは、法的責任があるということでは」と問われた永野市長は「裁判が和解に至り、解決した後にしゃべることは不適切だ」と述べた上で「今、話すのはモラルに欠ける」などとした。
また、進退については、「お叱りの声も、頑張れという声もある。これまで以上に、市民のために頑張りたい」と辞職を改めて否定。所属する地域政党「大阪維新の会」の調査には真摯(しんし)に対応するが、裁判内容については答えないとの考えを示した。