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滋賀・栗東に「ホースパーク」計画 馬ミュージアムやホーストレイルも

産経ニュース 2024年7月14日 11時0分

滋賀県栗東市は、同市小野の山林に新設する栗東健康運動公園(9・4ヘクタール)内に、馬ミュージアムやホーストレイルなどを設ける「ホースパーク」計画を進めている。競走馬を育成する栗東トレーニング・センター(トレセン)があり、「馬のまち」として名をはせる市の特性を、交流人口の増加につなげるのが狙い。市は今夏、事業に関心のある民間事業者から意見や提案を求めるサウンディング調査に乗り出す。

トレーニング・センターはJRA(日本中央競馬会)の施設で、栗東と美浦(茨城県美浦村)の2カ所にしかない。競馬ファンには聖地のような場所だが、栗東市内に馬と触れ合える機会や場所はほとんどないのが現状だ。

栗東健康運動公園は令和4年3月に基本計画が策定され、公園の一部に引退競走馬を活用した乗馬やホースセラピーなどが体験できる「馬とのふれあいゾーン」を設けるイメージが示されている。

同年10月の市長選で「馬を活用したまちづくり」を前面に掲げて初当選した竹村健市長は就任直後、ホースパーク整備にJRAが支援するとする内容の協定を締結。5年4月には市長公室に健康運動公園整備事業推進課を新設して計画を練り上げてきた。

市が公表した「栗東健康運動公園(ホースパーク)サウンディング調査実施要領」には、JRAと連携した馬ミュージアムや30頭程度の厩舎(きゅうしゃ)、乗馬やひき馬が体験できるホーストレイルなど「馬とのふれあいゾーン」の具体的な計画案が示された。

市民の憩いの場とするのも大きな狙いで、広大な芝生広場の周辺にカフェなどを配置する「栗東マーケットゾーン」や、環境学習ができる「自然環境保全体験ゾーン」も計画。年間41万人以上の来園者を目標に掲げている。

市は8月23日まで、サウンディング調査に参加する民間事業者を募集。調査を反映した計画を今年度中に公表するとしている。7年度以降に事業者を公募によって選定し、12年度の開業を目指す。

竹村市長は定例会見で「馬という魅力的なコンテンツを民間の活力とアイデアによって生かし、トレセンとも連携しながら栗東ならではの公園を実現させたい」と話した。

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