警察官が捜査目的で使用する似顔絵の作成技術を向上させようと、和歌山県警は、和歌山市の岡崎第二庁舎で似顔絵講習会を開いた。
講習会には本部や各署の警察官13人が参加。県警のただ1人の似顔絵主任捜査官で鑑識課の西梓警部補(44)が講師を務めた。
受講者の警察官らは2人一組となって、一方が写真の人物を見て、他方がその人物の情報を聞き取りながらデッサンを行った。その後、各部位の特徴に合わせて具体的な表現方法などのアドバイスを行っていた。
同課によると、防犯カメラ映像などのデジタル機器を使用した捜査が進められる一方、目撃者の情報を基に似顔絵や特徴のある持ち物などを紙に描くアナログの手法も重要だという。
初めて参加した御坊署地域課の村上綾巡査(25)は「実際の現場では目撃者からの話を基に表現する技術が必要になる。捜査で役立てるよう技術を高めていきたい」と話していた。