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「今、私、時の人すぎてやばい」紀州のドン・ファン死後、無罪主張の元妻が友人にLINE

産経ニュース 2024年9月13日 14時17分

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に致死量の覚醒剤を飲ませ、殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の第2回公判が13日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。検察側は、被告が野崎さんの死亡後、友人に「今、私、時の人すぎてやばい」「欲のせいで足元をすくわれた」などとLINE(ライン)のメッセージを送っていたことを明らかにした。

野崎さんは平成30年5月24日午後10時35分ごろ、自宅で倒れているのが見つかり、被告が119番したが死亡が確認された。

一方、検察側が明らかにした証拠によると、被告は美容専門学校時代の友人とのラインで翌25日未明、「車買うとしたら、フェラーリかランボルギーニを検討している」とのメッセージを送信。このメッセージを見た友人が「早貴の様子に違和感はなかった。違和感がないのが怖い」と述べた供述調書が読み上げられた。

また、同月30日には、友人に対し、マスコミからの取材依頼があっても拒否するとともに被告の写真をSNSから削除するよう依頼。「須藤の顔写真、10万円だからね(爆笑)」「今、私、時の人すぎてやばい」と発言していた。

さらに、同年6月上旬には、美容専門学校時代の友人とのライングループに「財産をもらうつもりだったよ。欲のせいで足元をすくわれたけど」「財産はまじで桁外れだから全部を出すのに時間がかかる」などとメッセージを送っていたという。

起訴状によると、被告は30年5月24日、殺意を持って何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒により死亡させたとされる。須藤被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と無罪を主張している。

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