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「ずっと苦しんできた」被害者の現職女性検事が異例の記者会見 元大阪地検検事正・初公判

産経ニュース 2024年10月25日 16時34分

大阪地検のトップ「検事正」に在任中、酒に酔った部下に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた元大阪地検検事正、北川健太郎被告(65)の初公判が開かれた25日、閉廷後に被害者の女性検事が記者会見し、「被害を受けてから約6年間ずっと苦しんできた」と訴えた。現職検事が業務とは別に記者会見を開くのは異例。

初公判で被告は起訴内容を認めた。会見の冒頭で女性は「被害を受けてから本当にずっと苦しんできた。なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか」と述べた。

被告に対して、「尊厳をボロボロにされた。刑事処罰を受けて懲戒免職されるべきだったのに、罪を隠して円満に退職した」と非難した。

記者会見を開いた理由については、検事という職業を踏まえ、「私自身の経験を話すことで今苦しんでいるほかの被害者に寄り添い、性犯罪を撲滅したい」と語った。

起訴状によると、被告は平成30年9月12日深夜から翌13日未明、当時住んでいた大阪市内の公務員用宿舎で、酒に酔って抵抗できない女性に性的暴行を加えたとされる。

検察側の冒頭陳述によると、被告は犯行時、「これでお前も俺の女だ」などと発言。女性は恐怖で抵抗できず、事件後も被告が検事正という立場だったため、「検察組織のために事件を明らかにするのは避けなければならない。自分も職を失う」と考えて被害を打ち明けられなかったという。

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