埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故を受け、京都市は下水道管の緊急点検を行うと明らかにした。市内には事故後に国土交通省が要請した緊急点検の対象となる下水道施設はないが、独自に点検を実施する。
市は今月中の点検完了を目指す。対象となるのは、市内最大の下水処理場である鳥羽水環境保全センター（南区）に接続する直径2メートル以上の下水道管で、計約64キロに及ぶ。
マンホールから入り、管路に腐食がないかなどを目視で点検する。担当者によると、路面にひび割れなどがないかを確認する巡視作業を先行して実施しているが、現時点で異常は報告されていないという。
松井孝治市長は記者会見で「能登半島地震でも上下水道の被害が被災地の生活に深刻な打撃を与えた。（インフラの維持管理は）重要な問題だ」と述べた。（荻野好古）