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ビッグクラスは連覇目指す帝塚山学院、関西学院、関西大倉の大阪・兵庫3校決勝へ 特別賞に大阪の3校  高校ダンス部選手権準決勝2日目

産経ニュース 2024年8月16日 22時0分

高校ダンス部の日本一を決める「第17回日本高校ダンス部選手権(スーパーカップダンススタジアム)」全国準決勝大会2日目のビッグクラス(13~40人)が16日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開催された。大阪、兵庫両府県から11校が出場し、昨年優勝校の帝塚山学院(大阪市)、関西学院(兵庫県西宮市)、関西大倉(大阪府茨木市)の3校が9月1日に日本工学院アリーナ(東京都大田区)で行われる全国決勝大会に進出する。決勝は逃したが、特別賞に柴島(くにじま)(大阪市)、久米田(大阪府岸和田市)、泉陽(堺市)の大阪3校がそれぞれ選ばれた。

帝塚山学院「近畿を超える一本になった」

帝塚山学院はハワイの英雄「マウイ」をテーマに、40人が一糸乱れぬダンスを演じ、2連覇へ王手をかけた。「近畿大会を超える一本ができ、うれしい」と語るのはキャプテンで3年の富平響さん(18)。重圧もあるが「見ているお客さんに元気を与え、楽しませる演技をみせたい」と自然体で偉業に挑むとした。

関西学院、ギリシャ神話の怪物で「観客引き込む」

関西学院は、歌声で船乗りを魅了する一方、船乗りを海に落とさなければ岩になってしまう運命があるギリシャ神話の怪物「セイレーン」の姿を人魚のような衣装を身にまとって表現した。部長で3年の阿部くりあさん(18)は「すごくうれしい。観客を引き込むようなダンスで、自信を持って挑めるように練習し、優勝したい」と話した。

関西大倉「決勝までにレベルアップを」

一昨年の準優勝校、関西大倉は「バグ(寄生虫)」をテーマに、タイツ姿の35人が狂気などを踊りに表現し、決勝進出を決めた。部長で3年の麻植(おえ)可奈子さん(17)は「近畿大会は焦りが出た分、きょうは関倉(かんくら)の演技を見せられた」と話した。3年生は引退時期を延ばし、初の日本一を目指すだけに「決勝までに、この作品をさらにレベルアップさせたい」と意気込みを見せた。

柴島「完璧に躍動できた」

エースコックスーパーカップ特別賞に選ばれた柴島は、ジャージ姿の29人が「躍動」をテーマにしたパワフルなヒップホップダンスで会場を魅了した。部長で3年の田邉あゆみさん(17)は「みんなの表情は100点満点。完璧に躍動できた」と強調。目標の全国制覇を果たせなかったが「今年から準決勝ができ、乗り越える壁が増えて全国制覇したい気持ちがより高まったと思う」と語り、後輩らに夢を託した。

久米田「ほんまにやりきった」

1970(昭和45)年大阪万博のシンボル「太陽の塔」をモチーフに個性的な衣装で38人がダンスを披露した久米田は、FOD賞に選出された。ダンスリーダーで3年の高橋美雨(みう)さん(18)は、横浜での演技を「いつも以上の奇跡の一本を出せたので、ほんまにやりきった」と声を弾ませた。2年ぶりの全国制覇はかなわなかったが、会場で「観客の反応が大きく、作品が認められ、励みになった」と手ごたえを見せた。

泉陽「大丈夫。一人じゃないよ」

産経新聞社賞の泉陽は、33人が苦しみや憎しみといった〝暗闇〟への葛藤に立ち向かう人らに「大丈夫。一人じゃないよ。」というメッセージを込めた踊りを披露。部長で2年の佐々木萌衣(めい)さん(16)は、目標のベスト8を超えられなかったが「見てくださる方々に感動を与えられるよう表現を高める練習をしてきた。横浜の舞台に戻ってこられ、みんなで踊れて楽しかった」と笑顔を見せた。

主催:ストリートダンス協会、産経新聞社、フジテレビジョン

後援:スポーツ庁、全国高等学校体育連盟ほか

特別協賛:エースコック

協賛:西武鉄道、ポカリスエットほか

運営統括:ブルースプラッシュ

公式配信サイト:FOD

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