集合住宅から水道メーター102個を盗んだとして、大阪府警布施署は21日、窃盗などの疑いで、住所不定の無職、右田雅敏被告（35）＝窃盗罪で起訴＝を逮捕、送検したと発表した。22件（計約139万円相当）の被害を裏付けたという。大阪府内では水道メーターが盗まれる被害が相次いでおり、捜査員は「怪盗水グモ」と呼んで行方を追っていた。
逮捕、送検容疑は今年3～5月、大阪市や堺市など府内6市の集合住宅に忍び込み、水道メーター102個を工具で取り外して盗んだとしている。「生活費を稼ぐために盗んだ」と容疑を認めているという。
府警によると、右田容疑者は盗んだメーターを鉄くず買い取り店に売却。「1個1200円程度で買い取られた。全部で200個ほど盗んだ」と供述している。これまでに内装関係の仕事に就き、水道管の点検作業にもあたったことから、メーターの外し方などを知っていたという。