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JR大阪駅西側でKITTEなど31日開業 西梅田の回遊性が向上、にぎわい創出に期待感

産経ニュース 2024年7月29日 19時14分

JR大阪駅西口に直結する新ビル「イノゲート大阪」と、商業施設「KITTE大阪」が31日、それぞれ開業する。いずれも29日、内部が報道陣に公開された。駅北側の再開発地域「うめきた2期」とあいまって、各施設が通路などで結ばれることで、課題だった西梅田エリアの回遊性が大幅に向上する。2025年大阪・関西万博を前に、新たなにぎわいの創出が期待されている。

イノゲートはオフィスや書店などのほか、2~5階には大阪の老舗などを集めた飲食ゾーン「バルチカ03」を開設。「駅西側に少なかった、サラリーマンが気楽にランチや夜の飲食を楽しめる場」(担当者)を提供する狙いがあるという。イノゲートを開発するJR西日本の長谷川一明社長は「多くの人に愛される、集いの場になってほしい」と語った。

一方、KITTEは、イノゲートと線路を挟んだ旧大阪中央郵便局跡地に建つ大型複合ビル「JPタワー大阪」の地下1階~地上6階で、各地の名産品を扱う店舗やレストランなど114店舗の入居が決定。約3分の1は関西初出店だ。JPタワーの29~38階には高級ホテル「大阪ステーションホテル、オートグラフ コレクション」も入る。

これまでオフィスが中心だった西梅田は、商業施設が集積して若者が多く集まる東梅田と比べて、にぎわいに乏しいともいわれてきた。新ビルや商業施設が通路でつながることで、人の流れに大きな変化を生む効果が見込まれる。

駅西口から、30日に開通する貫通通路を通ってイノゲート、JPタワーに移動できる。大阪駅の北にある「ノースゲートビルディング」とイノゲートをつなぐ歩行者デッキも30日に開通。すでにデッキで結ばれている駅の東側などの周辺施設から、信号を気にせずに移動できるようになる。

さらに9月には、「うめきた2期」の一部が先行開業し、その周辺地域がイノゲートなどと歩行者デッキで結ばれる。KITTEの開発に携わる日本郵政不動産の平岡大典グループリーダーは「うめきた2期で日中遊んで、夜はKITTEで食事をするなどの楽しみ方が生まれるのでは」と話した。(黒川信雄)

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