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世界最大LGBTQツーリズムイベント、大阪で初開催 「旅行客や住民ともスクラム」

産経ニュース 2024年10月24日 18時27分

世界最大のLGBTQ(性的少数者)ツーリズムの国際会議「IGLTA世界総会2024」が大阪で23日に開幕し、24日に市内のホテルで開かれた開会式や会合の一部が報道陣に公開された。会期は26日まで。

「IGLTA」はLGBTQツーリズムの普及を目的に1983年に創立され、80カ国・地域、2400以上の旅行会社やホテル、航空会社などが加盟する。世界総会は同団体が毎年主催するイベントで、アジアでの開催は初。

今回の大阪では旅行会社やホテル、インフルエンサーら約540人が参加。過去最多となる50カ国・地域が集まった。大阪観光局は18年からIGLTAに加盟し、大阪での総会開催を呼びかけていた。

開会式ではLGBTQツーリズムに貢献した団体や企業などがたたえられ、性的少数者に関する企業研修やLGBT旅行支援を行うアウト・ジャパン(東京都新宿区)の小泉伸太郎会長が「パイオニア賞」を受賞。小泉氏は「長年夢見た光景」と笑顔を見せ、自身も13年間加盟するIGLTAについて「たくさんの友人ができ、ビジネスも生まれる」と活動の意義を強調した。

その後の一般セッションでは、大阪観光局の溝畑宏理事長や、米商務省国際貿易局のブライアン・ビール氏らが議論。溝畑氏はLGBTQツーリズムを増やすうえで「サービス提供者だけでなく、旅行客や地域住民ともスクラムを組むこと(が重要)」と日本の課題を示したうえで、「米国とも連携し、互いにレベルアップする環境をつくりたい」と述べた。(田村慶子)

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