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大ガス「LNG、令和12年ごろまで調達十分」 国際情勢にらみ、長期契約で在庫積み増し 

産経ニュース 2024年6月27日 16時40分

大阪ガスは27日、大阪市内で定時株主総会を開いた。都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)の価格が近年、国際情勢で大きく変動していることから、調達を不安視する声が上がった。経営側は「長期契約で令和12年ごろまでは(LNGの)調達がほぼ十分できている」と説明した。

総会では株主から「LNGの(そのときの需要に応じて取引する)スポット価格が乱高下している。調達がうまくいかないと大変なことになる」との懸念が示された。これに対し、竹森敬司副社長は「LNGは長期契約を行い、できるだけ在庫を高く維持する計画を立てている。供給元も分散している」と答え、安定供給に万全を期す姿勢を強調した。

4年秋まで高騰したLNG価格は下落に転じ、現在は落ち着いているが、中東の紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船を狙った攻撃を続けるなど、国際情勢の混迷がLNG供給をおびやかしている。

また、大ガスは4年6月に米国南部から日本などへLNGを輸出するプラントが火災で操業停止。昨年2月に運転再開するまでLNGの代替調達を迫られた。

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