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万博、機運醸成へ正念場 パビリオン配置の全体像を提示、伸び悩む入場券販売の加速なるか

産経ニュース 2024年9月15日 17時24分

2025年大阪・関西万博の開幕まで7カ月を切り、万博を運営する日本国際博覧会協会は機運醸成の重要な時期を迎えている。前売り入場券の販売が伸び悩む中、協会はこのほど、海外パビリオンの詳細な配置図を初めて公開。来場日時予約が始まる10月13日を目前にようやく会場の全体像が示され、入場券の購入促進に期待がかかる。

万博は来年4月13日から半年間、大阪湾の人工島、夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催し、161カ国・地域と9国際機関が参加を予定。期間中に約2820万人の来場を見込む。

協会は今月10日に海外パビリオンの配置図を公開。大屋根(リング)の内側では、「静けさの森」を中心に海外パビリオンや、8人のプロデューサーによるテーマ館(シグネチャーパビリオン)が立ち並び、リングの外側に沿うように日本の民間企業・団体のパビリオンなどが配置される全体像が明確となった。

協会の十倉雅和会長(経団連会長)は記者会見で「海外パビリオンは、どれもユニークで興味深く、〝万博の華〟といわれるのにふさわしい」と評価。日本勢のパビリオンや、会期中に会場で毎日行うイベントにも期待をかけ、「万博は魅力満載。機運醸成に向けて積極的に発信したい」と力を込めた。

一方、協会は開幕までの前売り入場券の販売目標を1400万枚とするが、今月11日時点で販売したのは約499万枚で、目標の3割台にとどまる。

来場日時の予約は来場日の半年前からで、最も早い場合、開幕日の半年前にあたる10月13日から可能となる。パビリオンの抽選・予約は来場3カ月前から募集するが、前売り入場券「超早割一日券」の購入者を対象に抽選への応募を今月25日~10月6日に受け付ける。

協会は予約開始について「機運醸成、(入場券の)販売促進の機会として捉え、新たなコンテンツを見せて、入場券販売の加速につなげていく」とする。(井上浩平)

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