関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は21日の定例記者会見で、販売開始から30日で1年となる2025年大阪・関西万博の前売り入場券の売れ行きについて、「順調に推移している」と語った。24~28日の関西財界の訪中団派遣に合わせて、現地で万博の公式キャラクター「ミャクミャク」によるPRを行うことも明らかにした。
万博は来年4月13日から10月13日までの半年間に、約2820万人の来場を想定。運営主体の日本国際博覧会協会は前売り入場券の販売目標を1400万枚としているが、今月13日時点で約731万枚の販売にとどまり、約1カ月前から約17万枚しか増えていない。前売り入場券のうち700万枚は、経済界が購入することになっている。
松本氏は、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)の会場で工事が着々と進み、機運醸成の動きも活発化していることに触れ、これからイベントなどの具体的な内容が示されることで、入場券の購入が進むことに期待感を示した。「販売(状況について)は楽観的にみている」と語ったが、会見後には販売の進捗(しんちょく)について、「ちょっと一休みしている」とこぼす場面もあった。(井上浩平)