JR西日本グループのJR西日本ステーションシティなどは8日、JR大阪駅南側の「サウスゲートビルディング」の大規模改修を令和7年秋に始め、11年にグランドオープンすると発表した。大阪駅周辺では西側に新ビルが建設され、北側の「うめきた2期(グラングリーン大阪)」の先行まちびらきが行われるなど再開発が相次いでいる。南側でも開発を進めることで、さらなるにぎわいを創出する計画だ。
サウスゲートの大規模リニューアルは、平成23年の開業以来初。改修は現在、大丸松坂屋百貨店が運営する大丸梅田店が入居する地下2階~地上15階部分を対象に実施される。改修中も、原則として同店は営業を続けるという。
リニューアル後は大丸松坂屋百貨店が地下2~地上9階を運営し、残りの10~15階では、駅北側の「ノースゲートビルディング」に入居する「ルクア大阪」を運営するJR西日本SC開発が新たなショッピングセンターを開発し、運営する計画という。
大丸松坂屋百貨店は、高級、高品質な商品を求める消費者ニーズに対応するフロア構成にする計画。JR西日本SC開発の新ショッピングセンターは、専門店を集積させ、ファミリー層や訪日客需要の取り込みを図る方針という。
大阪駅西側では今年7月に「イノゲート大阪」やJPタワー大阪に入居する新商業施設「KITTE大阪」が開業したほか、9月には駅北側でグラングリーン大阪の一部施設や都市公園の約7割が開業するなど、開発ラッシュが続いている。(黒川信雄)