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夢洲への鉄道アクセス向上へ新路線整備 万博後にIR開業計画 大阪府市と事業者が検討会

産経ニュース 2024年10月4日 7時0分

大阪府と大阪市は3日、2025年大阪・関西万博が開かれる人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)への鉄道アクセスについて、新路線の整備の方向性を議論する検討会を立ち上げると発表した。夢洲では令和12年秋にカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業が計画され、初会合を来月中に開き、7年度前半にも検討結果をとりまとめる。

検討会は府市と鉄道事業者、学識経験者などで構成し、国土交通省もオブザーバー参加する。議論の対象は、大阪市の中之島(北区)から人工島の舞洲(まいしま)(此花区)を経由し夢洲に至る新路線のほか、JR桜島線の延伸区間(桜島-夢洲)、京阪中之島駅と大阪メトロ九条駅を結ぶ延伸区間。採算性を検証するほか、建設工事の課題を洗い出し、優位性を比較する。

IR運営事業者が違約金なしで事業撤退できる解除権を放棄したことから、夢洲でのIR開業はすでに確定。大阪・関西万博跡地開発のマスタープラン策定に向けた提案募集も始まっているが、建設が進んでいるのは現時点で大阪メトロ中央線の延伸のみ。こうした状況から府市は鉄道整備の議論が必要と判断した。

吉村洋文知事は「負の遺産といわれた夢洲が変わる。大阪、関西の成長にとって極めて重要な路線になる」と強調。横山英幸市長も「次の時代の大阪につながる議論にしたい」と述べた。

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