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移動式コインランドリー、能登の被災地での半年間の活動を終え帰還 衛生管理に大きく貢献

産経ニュース 2024年7月17日 20時3分

能登半島地震の被災地支援として石川県珠洲市に派遣された兵庫県養父市の「山本運輸」の移動式コインランドリー(コンテナ)が約半年間の活動を終え、養父市役所前で帰還式が行われた。移動式コインランドリーは被災地の衛生管理に大きく貢献することが証明された。

コインランドリーは、ホテル仕様の洗濯乾燥機9台が設置され、最大6キロの洗濯に対応。珠洲市での支援期間は1月24日~6月24日で、被災者の利用は延べ5900人以上、稼働回数は7695回(1日平均約53回)に上った。利用者からは「災害で断水の中、コインランドリーの支援で洗濯ができた」「大変お世話になりました」など多くの感謝の言葉が寄せられた。

同社と養父市と災害時の連携協定を締結しており、今回は兵庫県の珠洲市支援活動の一環として養父市から派遣。現地では、同社の山本洋介社長(48)がメンテナンスで何度も被災地を訪れ、養父市職員がコインランドリーの運用面を担当した。

帰還式は8日に開かれ、コインランドリー前に並んだ山本社長らスタッフ7人を広瀬栄市長らが出迎えた。

山本社長は「現地はまだ仮復旧の段階で、これからもさまざまな支援が必要です。現地で何が必要なのかを考えて行動したい」とあいさつ。広瀬市長は「半年間、よく頑張ってくれた。(コインランドリーの派遣は)被災地支援のあり方や、被災者の生活のありようについて、一つのモデルとなった」とねぎらった。

移動式コインランドリーは現在、同市八鹿町の道の駅「ようか但馬蔵」で通常営業をしている。

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