２０２５年大阪・関西万博に子供を無料で招待する事業を巡り、大阪市の横山英幸市長は１７日、会場となる人工島・夢洲（ゆめしま、大阪市此花区）の新駅に乗り入れる大阪メトロ中央線に、校外学習専用列車を導入することを検討する意向を示した。同日の市議会万博推進特別委員会で明らかにした。
無料招待事業では、大阪府内から１日あたり約１万４千人の子供が来場すると試算。市内の小中学校の約９割に当たる３６０校は大阪メトロの利用を希望しているが、万博期間中は中央線のピーク時の混雑率が１４０％に上ると予想されている。
この日の特別委員会では、市議が児童・生徒専用の列車を運行するよう提案。横山氏は「（大阪府の）吉村洋文知事と相談のうえ、事務方に指示していく」と答弁した。大阪メトロや府と運行時間や対象範囲を協議する方針。
吉村氏も１７日の定例記者会見で専用列車の運行について協議していると明らかにし「専用列車ができれば保護者の不安も払拭される」と述べた。