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熱戦続くパリ五輪 テレビの前で語り合おう 全方位ch

産経ニュース 2024年8月3日 9時30分

パリ五輪が始まって1週間。睡眠不足が続いている。時差のため日本時間では夜中の競技が多く、深夜までテレビの前に座り続ける。翌朝起きることができないのは分かっていても、このときしか感動の瞬間は見られないと思うと、どうしても離れられない。

今回の五輪は特に力が入った。7月27日午前2時半に始まった開会式から柔道の阿部一二三さん、詩さん兄妹の試合までの3日間、友人宅に泊まり込み、外出は一切せず、ひたすらテレビ観戦をした。1人より2人で見た方が興奮するし、応援するのも楽しいだろうと思ったのだ。開会式ではさすがに朝5時頃には眠気が襲ってきたが、「ほら、起きて」と、励まし合って徹夜で見た。

男子バレーボールのドイツ戦は、歓声と悲鳴を上げながら応援した。男子バレーが五輪でメダルを取ったら、ミュンヘン五輪(1972年)以来、なんと52年ぶりなのだという。あのミュンヘンの金メダルを覚えている世代にとって、特に思いが深いのである。

一緒に観戦した友人とは同世代で、2人とも思春期の頃は男子バレーの大ファンだった。だからこそ一緒にテレビ観戦しようということになったのだが、次々に52年前の男子バレーチームのメンバーの名前や顔が浮かび、懐かしさが込み上げてきた。

ふと、「アニメ・ドキュメント ミュンヘンへの道」(TBS系)を思い出した。60代以上の人ならば、覚えている人も多いのではないだろうか。当時の男子バレー日本代表が、ミュンヘン五輪に向けて頑張る姿を追う。選手のエピソードをアニメで描き、実写で練習風景などを組み合わせる手法で描いていた。1話ごとに各選手のドラマを描くことで、視聴者は選手の名前を覚えていった。

そして、ミュンヘン五輪までのカウントダウンという形で放送されたので、臨場感と高揚感があった。チームの人気は上がり、国民的ブームにまでなったのである。もちろん私も友人も、今風に言えば男子バレーに「沼落ち」して、すっかりファンになった。

そんな思い出話をしながら見る、五輪のバレーの試合は最高だった。パリ五輪の熱戦はまだまだ続く。テレビ観戦は、友人や家族とさまざまな思い出を語り合いながら観戦できるのがいい。(典)

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