「大阪から世界のスターへ!」
そんな壮大なスローガンを掲げ、我らが吉本新喜劇はただいま5年ぶりとなる座員オーディション「金の卵12個目オーディション」を開催しています。
筆者の吉岡も、「金の卵6個目オーディション」を受けて新喜劇に入りました。新喜劇に入団すると、お芝居やお笑いはもちろんのこと、さまざまな礼儀作法を学ぶことができます。
若手の座員に「新喜劇に入って良かったこと」を聞くと、多くの女性座員から「お着物の着付けができるようになったこと」と返ってきます。そうなんです。新喜劇では、衣装の着物は自分たちで着付けているのです。
基本的には、出演者の中で一番の若手座員が先輩の着付けを手伝います。入団したてのとき、筆者は大先輩の帯を結ぶのに極度の緊張で失敗ばかり。冬でも汗だくになっていました(笑)。
とある日のなんばグランド花月(NGK)の女性楽屋。この週の作品では舞台に出る女性6人中3人が着物姿です。出番前には一斉に〝着付け大会〟が始まります。
入団8年目の小林ゆうと大塚澪(おおつか・れい)は、慣れた手つきで先輩の着物を着付けていきます。小林は「最初はめっちゃくちゃ苦手でした…」とポロリ。でも「回数を重ねるごとに、ひもや帯をギュッと締めるのが快感になって。今は大好きです」とニコニコ。大塚は「着付けができることはイイ女の代名詞。私もイイ女だなあと実感します! 女性座員はみんなイイ女ってこと!」と、ポジティブガール全開です。
最若手の咲方響(さかた・ひびき)はまだまだ慣れない様子で、椅子の背もたれを利用して帯を結ぶ練習をしていました。「街でも着物姿の人を注意深く見るようになりました」と勉強熱心です。
舞台上だけではなく、実生活でも使えることをたくさん学べる新喜劇。オーディションの応募期間は12月31日までです。興味のある方はぜひ。座員一同、新しい仲間を待っています。特にイケメン募集らしいですよ!(イケメン不足ってことなんですかね…)。(吉本新喜劇座員・芸人ライター 吉岡友見)