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急死問題と退団「直接関係ない」 宝塚歌劇団宙組トップ・芹香斗亜さんが会見

産経ニュース 2024年9月3日 12時13分

宝塚歌劇団を来年4月で退団すると発表した宙組トップスターの芹香斗亜(せりか・とあ)さんが3日、大阪市内のホテルで記者会見に臨んだ。昨年9月に宙組劇団員の女性が急死して以降、芹香さんが会見に臨むのは初めて。ほほ笑みながら、「非常にエキサイティングな宝塚人生でした」と18年間を振り返った。急死問題の退団への影響については「直接関係があることではないです」と述べるにとどまった。

芹香さんは平成19年に初舞台。星組、花組を経て昨年6月に宙組トップスターに就任した。そのお披露目公演が本拠地の宝塚大劇場で開幕した翌日の9月30日、女性の急死が判明。今年3月、歌劇団側が過重労働と上級生らによるパワーハラスメントを認めて遺族側に謝罪し、6月に9カ月ぶりに公演が再開するまで、宙組は活動休止状態に追い込まれた。

再開公演初日の気持ちを尋ねられると、「お客さまの温かい拍手を聞いて、今までの18年で最も幸せで最も温かい空気を感じられた公演でした」と話した。

女性の急死が退団の決断に影響したかという質問には、歌劇団側が「退団と直接関係がない」と回答をさえぎる場面も。再度質問されると、芹香さんは「トップに就任したときにはもう(本公演を)3作品(で卒業)と心に決めておりましたので、直接関係があることではないです」と否定した。

宝塚で学んだことは、「自分自身と誠実に向き合うこと」だと話した芹香さん。退団後については「心躍る、ワクワクしたことを見つけていければ」と述べ、今後の宙組への思いを聞かれると「皆健康で、心から幸せになってほしいと思っています」と結んだ。

退団公演「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル ダズル)」は宝塚大劇場で来年1月1日~2月2日、東京宝塚劇場で同3月15日~4月27日に上演される。

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