高校ダンス部の日本一を決める第17回日本高校ダンス部選手権(スーパーカップダンススタジアム)の近畿大会は7日、大阪市北区のグランキューブ大阪で、計44チームが参加し、2日目の演技が行われた。ビッグクラス(13~40人)は日本一を狙う樟蔭や登美丘(とみおか)、梅花(以上、大阪)、琴丘(兵庫)の4校、スモールクラス(2~12人)が樟蔭、香里ヌヴェール学院、大商学園、桃山学院(以上、大阪)の4校の計8チームが、今月15~16日に横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれる全国準決勝大会への進出を決めた。
樟蔭、ビッグクラスで「メキシコの祝祭」
樟蔭は、日本のお盆のように死者と出会えるメキシコの祝祭「死者の日」をテーマに、部員らが5色の彩り豊かなスカート姿で華麗に舞った。ともに副部長で3年の山中湊羽(みう)さん(17)と田中妃香(ひめか)さん(17)は演技の「完成度を高め、日本一をとりたい」と前年(全国4位)を超える目標を宣言した。
登美丘は漫画・アニメ「進撃の巨人」をモチーフにした踊りを1~3年生33人がパワフルに演じた。部長で3年の千村結(ちむら・ゆい)さん(17)は「観客らの魂を打つ作品を全員全力で最高の演技ができた」と語り、目標は平成27~28年に全国連覇の先輩らに並ぶ「全国優勝。作品や演技力を高め、挑みたい」と話した。
スモールクラスの樟蔭は「人に生きる勇気を」
樟蔭は上半身が白の衣装で10人が「人間の欲」をテーマに世界的に有名な振付師の指導を受けた踊りを披露。部長で3年の高島向日葵(ひまわり)さん(18)は「SNSで誹謗(ひぼう)中傷がある現代、人に生きる勇気を与えたい」との思いで踊り、日本一へ「昨年全国3位が悔しかった。作品をもっといいものにしたい」と誓った。
香里ヌヴェールは「闇の支配者」をイメージした十字架に黒装束の姿で、顔を白塗りにした1~2年生12人がパワフルな演技をみせた。部長で2年の河崎穂乃さん(16)は「全員100%の実力で過去一番の踊りができた」と笑顔を見せ、準決勝以降も「きょう以上のパフォーマンスで全国優勝したい」と力を込めた。
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主催:ストリートダンス協会、産経新聞社、フジテレビジョン
特別協賛:エースコック
協賛:西武鉄道、ポカリスエットほか
公式配信サイト:FOD