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退団発表の宙組トップ・芹香斗亜さん「愛する宝塚、学びの連続だった」 記者会見一問一答

産経ニュース 2024年9月3日 13時12分

宝塚歌劇団を来年4月で退団すると発表した宙組トップスターの芹香斗亜(せりか・とあ)さんが3日、大阪市内のホテルで記者会見に臨んだ。宙組劇団員の女性が急死した問題には言及せず、「愛する宝塚で過ごした日々は、毎日学びの連続だった」と述べた。

記者会見での主なやりとりは次の通り。

村上浩爾・宝塚歌劇団理事長 宙組トップスターの芹香斗亜が次回大劇場公演をもちまして退団することとなりました。コロナ禍という困難な時期にも前向きに取り組み、困難を乗り越えてトップに就任し、重責を果たしました。抜群の歌唱力、色香あふれるダンス、繊細で緻密な芝居、圧倒的な存在感で舞台を彩り、舞台で輝いてきました。舞台に真剣に取り組む情熱や姿勢を思うと惜しまれるところですが、退団まで、芹香ならではの男役像を突き詰めてほしいと思います。退団の経緯や思い以外の質問についてはお答えしかねます。ご理解たまわりますようお願いいたします。

芹香 来年4月をもって宝塚を卒業することとなりました。愛する宝塚で過ごした日々は、毎日学びの連続で私を大きく成長させてくれました。舞台と向き合い、自分自身と向き合えたのも、応援してくださるファンの支えのおかげだと感謝しています。こんなに夢中になれる、打ち込めることに出会えた私は幸せだと思います。応援してくださる皆さまに感謝の気持ちを舞台からお返しできるよう、まだまだ成長してまいりたいと思います。

――退団を決めた経緯について。宙組劇団員の女性が亡くなった問題の影響はあったのか、女性への思いは。

司会 後段の質問は退団と直接関係ないので、退団を決めた経緯のみで。

芹香 芸の道はゴールが明確ではないので、トップに就任したときに本公演を3作品、これを自分のゴールとして決めました。

――退団を組のメンバーに伝えたのはいつか

芹香 先日終わった「ル・グラン・エスカリエ」の公演と、次のお稽古の間の休暇中だったので、文書(LINE)でご挨拶しました。次の集合日に顔を見てご挨拶したいです。

――宝塚で学んだことは

芹香 私という人間を作るほとんど全てを学ばせていただきました。一番学んだことは、自分自身と誠実に向き合うことです。

――相手役であるトップ娘役の春乃さくらさんへはどう伝えたか

芹香 彼女には「ル・グラン・エスカリエ」のタイミングで直接顔を見て伝えました。彼女の反応については彼女の許可を取っていないので、私の口からは。

――ファンへの思い

芹香 今の私があるのは本当に皆さまの存在があってこそだと思います。皆さまがいてくださったから、どんなことも乗り越えてこられました。私がどれだけ頑張ってもお返しできないほどの、大きなパワーをいただきました。残りの宝塚人生、持ちうる全ての力でお返ししたいと思います。

――退団後の進路は

芹香 まだ全く見えていないです。4月27日まではどっぷりこの世界にひたり、その先は自分の心躍る、ワクワクしたことを見つけていければ。

――どんな宝塚人生だったか

芹香 非常にエキサイティングな宝塚人生だったと思います。

――昨年の問題が退団に影響したか、という質問を芹香さんにお答えいただけていないが

芹香 トップに就任したときにもう3作品(で卒業)と心に決めておりましたので、直接関係があることではないです。

――今年6月に9カ月ぶりに公演が再開したときの気持ちは

芹香 お客さまの温かい拍手を聞いて、今までの18年で最も幸せで最も温かい空気を感じられた公演でした。

――宙組にはどんな組になってほしいか

芹香 皆健康で、心から幸せになってほしいと思っています。

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