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阪大、しはるつ、せふ、まこい、らな…近鉄で現存最古の駅名表示幕など展示 近鉄奈良線110年、東大阪で特別展

産経ニュース 2024年7月23日 7時23分

今年で開業110年を迎えた近鉄奈良線の歴史を振り返り、魅力を紹介する特別展「みんな大好き!近鉄電車のデザイン」が、大阪府東大阪市の市民美術センターで開かれている。近鉄グループホールディングスなどが展示に協力。〝大漁旗〟のように色彩豊かにデザインされ、大正~昭和の車両内で乗客らに次の駅を案内した現存最古の駅名表示幕などが並ぶほか、奈良の風景が描かれたラッピング車両「ならしかトレイン」を再現した撮影スポットも設けられた。

奈良線は同社前身の大阪電気軌道(大軌)の初の鉄道路線として、大正3(1914)年4月30日に大阪上本町-奈良間に開業。同展では、近鉄の路線の中で最も歴史のある同線を走った車両の変遷を写真で振り返るとともに、記念切符やヘッドマーク、ポスターなどの貴重な品々を展示。同線をイメージしたジオラマに鉄道模型が走る光景もみられる。

8月11日は鉄道好きの芸人で知られるダーリンハニーの吉川正洋さんの鉄道トーク(有料、事前申し込み制)が行われるほか、同18日は近畿車輛(同市)の元社員で鉄道車両研究家、林基一(もといち)さんが近鉄電車のデザインを語る講演もある。林さんはユーモアを交え「電車の話だけに〝脱線〟しないようにしたい」と語った。

同センター学芸員の田中由紀子さんは「ふだんは近鉄グループで保存され、なかなか見る機会がない資料の展示もある。夏休みに家族連れで来て、日常使う電車の面白さや美しさを感じてほしい」と話した。

9月1日まで(月曜休み、月曜祝日なら翌日休み)。午前10時~午後5時。観覧料500円(高校生以下や障害者手帳持参の人らは無料)。詳細は同センター(072-964-1313)。

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