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「受賞を機に核兵器のない世界を」と被団協の箕牧智之代表委員

産経ニュース 2024年10月11日 19時54分

ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、2024年のノーベル平和賞を日本全国の被爆者らでつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協、東京)に授与すると発表した。

広島市役所でノルウェーのオスロで行われた発表の様子をネットの配信を通して見守っていた被団協の箕牧(みまき)智之代表委員は、受賞の一報に頰をつねって喜んだ。

箕牧さんは「(核廃絶へ)訴えても訴えても世界に届かず、はがゆい毎日だったが、世界に一つしかないノーベル平和賞。これを機に核兵器のない世界を」と述べた。

会見では、元被団協代表委員で令和3年に96歳で亡くなった坪井直(すなお)さんにも触れ、「坪井さんが元気なうちだったら」ともやるせない思いも口に。

ただ、記者団から改めて受賞の所感を問われると、米大リーグドジャースの大谷翔平選手になぞらえ「大谷選手じゃないけど満塁ホームランを打ったようだ」と表現。今後の活動については「地道に(核廃絶の)取り組みを進める」と力強く語った。

核抑止の観点から議論を進めるべきだとの見方もある核共有(ニュークリア・シェアリング)の是非に関しては「日本には、非核三原則がある。考えられない」とした。

会見中にもお祝いの電話やメールが鳴り止まず、箕牧さんは律義に「ありがとうございます」と対応していた。

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