能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登町の大森凡世(かずよ)町長が24日、滋賀県庁を訪れ、三日月大造知事と面会。被災地支援に謝意を伝えた。
能登半島地震で能登町は最大震度6強を観測。確認できているだけで一時、5千人以上が避難所での生活を余儀なくされた。
総務省の応急対策職員派遣制度で、滋賀県は5月末までに延べ400人以上の職員を能登町に派遣。避難所の運営や被災家屋の調査などを行った。
三日月知事と面会した大森町長は「県と19市町の職員に温かい応援をいただいた。支援があったからこそ今がある」と謝意を伝え、地震による土砂崩れの影響で田植えが例年の6割にとどまることや、地震後にまちを離れる人がいる現状などを説明した。
面会後、報道陣の取材に応じた大森町長は「道路や下水道の応急復旧がひと段落ついた。これから本格的な復旧、再建になる」とし、「これからも滋賀県との関係を大事にしていきたい」と述べた。