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「学び舎」で月亭八方師匠に学ぶ 笑福亭鉄瓶 hanashikaの時間。

産経ニュース 2024年9月17日 12時0分

先日、天満天神繁昌亭で自分の落語会「学び舎繁昌亭」がありました。

この会は大先輩ゲストをお招きし、私がリクエストした演目を披露していただき、対談では師匠とのエピソードや若手時代のこと、今の落語界に思うことをお話しいただいております。 また、前座は入れず、前座もトリも自身で務めます。高座での勉強、精神的な勉強、まさに「学び舎」というコンセプトです。

先日のゲストは月亭八方師匠でした。皆さんはひょっとしたら、タレントとしての八方師匠のイメージが強いかもしれませんが、落語家・八方をこれでもかと見せてくださいました。

私がリクエストした演目は八方師匠の師匠、月亭可朝師匠がお得意とされていた演目「算段の平兵衛」。50年以上のキャリアからにじみ出る艶。平兵衛の持つ「悪」の感情の出し入れがお見事。

対談ではバブル期での今ではありえない若手時代のお話。真面目と遊びの間。グレーゾーンの楽しさ、おかしさ。私は本当に貴重なお話を聞かせていただきました。「芸人」-これをどうこの令和という時代で取り入れてアップデートしていくのかが課題だと感じました。まずは落語会にお越しいただき噺(はなし)家のありのままをごらんいただくのがいいのかなと。

「若鑽会」を21日(土)午後2時から。南海本線「粉浜」駅から徒歩5分、帝塚山・無学にて。ゲストに林家菊丸、笑福亭喬龍。私は2席務めます。生のお囃子(はやし)でにぎやかに。問い合わせはリバーボトル(0798・33・5699)。

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