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印象派がもたらした影響たどる 10月12日から大阪で「印象派 モネからアメリカへ」展

産経ニュース 2024年10月11日 16時34分

色彩や光を大胆に表現し、西洋絵画の中でも人気の高い印象派。その印象派が欧州のみならず米国や日本などにもたらした影響をたどる展覧会「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」(産経新聞社など主催)が12日に大阪市阿倍野区のあべのハルカス美術館で開幕するのを前に、11日には内覧会が行われた。

作品の多くは、19世紀末の開館当初から印象派作品の収集に力を入れてきた米ボストン近郊にあるウスター美術館の所蔵で、モネやルノワールら印象派を代表する画家だけでなく、留学先のフランスで印象派に触れ、米国に新しい表現手段として持ち帰った作家らが描いた約70点が展示されている。

中でも米国の画家、ハッサムの「花摘み、フランス式庭園にて」は、主題の選び方や表現方法などに印象派の技法が取り入れられていることが分かり、近くに展示されているモネの「睡蓮(すいれん)」など、本場の印象派の作品と見比べて楽しむこともできる。

担当学芸員の新谷式子さんは「日本初公開の作品も多く、印象派がどのような広がりをみせたかを、ぜひ会場で楽しんでほしい」と語る。会期は来年1月5日まで。(正木利和)

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