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府立中之島図書館で生誕100年記念 山崎豊子パネル展 「白い巨塔」「暖簾」など大阪を舞台にした作品資料を紹介

産経ニュース 2024年9月4日 16時0分

大阪・船場に生まれ育ち、数々の社会派小説を手がけた作家、山崎豊子さん(1924~2013年)の生誕100年を記念したパネル展が4日、大阪市北区の府立中之島図書館で始まった。

「船場・中之島との関わり(その生涯と作品)」をテーマに原稿や写真、創作ノートなど約70点を展示。「暖簾」「花のれん」「女系家族」「白い巨塔」など大阪を舞台にした初期の作品資料を紹介している。

大阪商人の気骨や生き様を描いた「暖簾」の執筆に際し、生家の昆布店「小倉屋山本」で製造法などを聞き取りした取材メモ、遺産相続争いを描いた「女系家族」で参考にした「認知届」や認知の種類を細かに記したノートなどを公開。戦時下の日記や若かりし日のプライベート写真なども見られる。

かつて愛読したという50代の女性は「懐かしくて立ち寄った。どの資料も興味深い。ファッションへのこだわりがわかる写真が目を引いた」と話した。同館担当者は「戦時中の日記は社会派小説の原点になったと思われる内容。展示を通して山崎さんが大切にされた大阪の空気感が伝われば」と強調している。

28日まで(日曜・祝日休館)。入場無料。問い合わせは同館(06・6203・0474)。

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