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第一三共もインフル薬「イナビル」を供給調整 流行拡大受け 今年度の供給量は予定通り

産経ニュース 2025年1月14日 10時26分

第一三共がインフルエンザ治療薬「イナビル」の供給調整を始めたことが14日、わかった。医療関係者や卸売業者に周知した。昨年12月からの流行拡大に加え、インフルエンザのジェネリック医薬品(後発薬)の供給停止などを受けて、今後の過剰な発注による在庫の偏在を防ぐためという。

イナビルは吸入型の治療薬。第一三共は今年度のイナビルの供給量として約999万人分を計画し、前年度の供給実績量(約413万人分)を大幅に上回る予定としている。この供給量に変更はないが、今月に入って、沢井製薬が販売するタミフルの後発薬が一時的な供給停止となったことをきっかけに、薬局や卸業者の間では他の薬の確保を急ぐ動きが広がり、中外製薬のタミフル、塩野義製薬のゾフルーザなどインフル治療薬も次々と限定出荷となったことなどを受けて、第一三共はイナビルに対する今後の過剰な発注による在庫の偏在を防ぐ目的で限定出荷することを決めた。同社は「医療関係者の皆さまには多大なるご迷惑をお掛けします」などとしている。

一方、厚生労働省はインフル薬について、過剰な発注を控えるよう促す通知を各都道府県に行っている。

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