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故郷を襲った阪神大震災、新納慎也「古傷がひりひりする」 朝ドラ「おむすび」で当時の神戸市職員役

産経ニュース 2024年8月27日 8時30分

今秋スタートの連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」で、来年で発生から30年になる阪神大震災を描く「神戸編」。神戸市職員を演じる同市出身の新納慎也(にいろ・しんや)さんが取材に応じ、「古傷がひりひりするよう。でも、すごく誇らしい思いもある」と語った。

平成という時代を描く同作で、神戸はヒロインの米田結(橋本環奈さん)が幼少期と高校卒業後に過ごした地という設定。物語は震災後に移住した福岡・糸島で暮らす結の高校時代からスタートするが、栄養士を志す背景として震災の発生時や避難所生活の様子が描かれる。

震災で実際に被災した新納さんは、被災者への対応や復興に奔走する神戸市職員の若林建夫を演じる。神戸が復興していく様子も伝えることに、新納さんは「今の日本にとって意味がある。能登をはじめ被災して苦しんでいる地域の方に、『そうだ、神戸はこうやって立ち上がったんだ』と思って元気になっていただけたら」と力強く語る。

米田家と交流のある商店街の靴職人役の緒形直人さんは、演じる渡辺孝雄について「震災から時が止まってしまった孤独な男」とし、「この先どう光が見えるのか感じていただけるよう、丁寧に演じていきたい」と話した。

橋本さんは震災について語るシーンについて、「朝ドラを見ている皆さんが、明るく楽しく一日を始められるようにという気持ちもあるけれど、軽々しく口にすることではない」と、演じるにあたっての思慮をのぞかせた。(藤井沙織)

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