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能に触れるきっかけに名シーンを解説&ダイジェストで 18日・能 meets 能カカリ

産経ニュース 2024年7月10日 13時0分

「能が会いに行く」をモットーに、能楽観世流シテ方の林本大(はやしもと・だい)が大阪や東京などで行っている初心者向けの能楽講座「能 meets」。その発展形として、能の5つの人気曲を解説した上で名シーンをダイジェストで実演する「能 meets 能カカリ」が18日、大阪市北区の扇町ミュージアムキューブで開かれる。林本は「本格的な能公演に行く、一歩手前の催しです」とアピールする。

「カカリ」とは、舞の冒頭部分を指す能の専門用語で、「能に取り掛かってもらうきっかけに」との思いを込めた。派手な所作や囃子の緊張感、能独特の「動かない演技」に現れる世界観など、それぞれテーマごとに選んだ5曲の内容や見どころを解説した後に各10~15分で実演する。

5曲は、「土蜘蛛(つちぐも)」(上野雄介)▽「雲林院(うんりんいん)」(今村嘉太郎)▽「鉄輪(かなわ)」(武田宗典)▽「隅田川(すみだがわ)」(味方團)▽「葵上(あおいのうえ)」(前シテ・山中雅志、後シテ・林本大)―。「装束」をテーマにした「葵上」以外は紋付き袴姿での実演となる。

「面も装束も着けないことで、役者の素顔や、装束で普段隠れる体の線が見える」と林本。「能がはやるのを待つよりも、役者個人のファンを作る方が近道。だから、今公演では、気に入った役者を見つけていただきたいな、という気持ちもあります」と話した。

大の会事務局(090-3966-3404)。(田中佐和)

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