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大阪市立科学館35年ぶり展示場リニューアル 大阪の科学のコーナーや体験できる展示が充実

産経ニュース 2024年7月31日 17時20分

35年ぶりに展示場を一新した大阪市立科学館(大阪市北区)が1日、リニューアルオープンする。31日、関係者向け内覧会で披露された館内は、最新科学に迫れる体験型展示が充実。「リアルにこだわった」施設として、子供たちの関心を高める拠点になりそうだ。

同館は平成元年に開館。改装のため、昨年11月から休館していた。上階から真新しい館内を歩く。

4階に行くと、巨大な太陽の模型に圧倒される。宇宙服の複製には子供たちが興味津々。宇宙や気象展示が充実しているほか、光や磁力、電気など幅広い科学知識を紹介している。さらに、「大阪と科学」のコーナーでは前身の大阪市立電気科学館で人気だった展示物を再現。

3階では物質を探究。原子や分子のしくみをわかりやすく解説し、ガラスやプラスチックなど各素材の特徴や違いを伝えている。

「鏡にうつる」「音が鳴る」など身近にあるさまざまな現象の不思議を体験できるのは2階。音を視覚化した「足あとウェーブ」は足を置くたびにカラフルな波紋が広がり、楽しい。

大阪市阿倍野区から訪れた伊藤旭人(あさひと)くん(10)は「新しい科学館が楽しみだった。月の満ち欠けを見る装置が面白い」。母、三恵さんは「自分が苦手だったので、科学に興味を持ってくれたらと思って幼い頃から連れてきている」とリニューアルを歓迎した。

記念式典で横山英幸大阪市長は「科学に触れて未来を感じる施設」と話し、吉岡克己館長は「リアルにこだわった体験的な展示が大きな特徴。コミュニケーションを重視し、科学好きな人を育てる場所として発展させたい」と期待を込めた。(北村博子)

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