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トランプ氏が関税巡りカナダ・メキシコと3日に協議 貿易赤字是正要求

産経ニュース 2025年2月3日 10時48分

【ワシントン=坂本一之】トランプ米大統領は2日、関税措置を巡ってカナダのトルドー首相とメキシコの関係者と3日朝に協議すると記者団に明らかにした。トランプ政権はカナダ、メキシコ、中国への関税強化を4日に発動する。メキシコのシェインバウム大統領は2日、「最初の対抗措置」を3日の記者会見で説明すると表明した。

トランプ氏は記者団からカナダやメキシコとの関税協議を問われ、3日朝に実施する予定を明かす一方で、「劇的なことは何も期待していない」と述べた。

両国が関税強化を回避するためには「貿易のバランスを取ることだ」と指摘し、米国が抱える貿易赤字の是正を重視する姿勢を示した。続けて米国に流入する合成麻薬「フェンタニル」などの対応を求めた。

トランプ氏は1日、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税と、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。トルドー氏は同日、米国製品に25%の報復関税を課すと表明した。

これに対しトランプ氏は2日、交流サイト(SNS)で「米国はカナダの持っているものなど何も必要ない」と主張。カナダから輸入するエネルギー資源や木材に報復関税が課せられても米経済への打撃はないとの考えを示し、カナダの強硬策に動じない姿勢を強調した。

シェインバウム氏は2日のビデオ声明で、フェンタニル問題に関するトランプ政権の米国内対策は不十分だとして「無責任だ」と批判した。

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