【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領は28日、ロシアが大量のミサイルや無人機でウクライナを攻撃したことを受けて声明を発表し、「恐ろしい空爆を実行した。言語道断だ」と厳しく非難した。対ウクライナ軍事支援に消極的なトランプ次期大統領の来年1月の就任を前に、支援の重要性を訴え兵器供与継続への世論喚起を図った。
バイデン氏は声明で、ウクライナ側の報告を引用し「ロシアは200近いミサイルや無人機を都市やエネルギーインフラに向けて発射した」と批判。「この攻撃はウクライナの防衛を支援する緊急性と重要性を改めて認識させる」と述べた。
声明ではバイデン政権が防空装備の支援を強化してきたことをアピールし、大砲や装甲車といった兵器を含めウクライナへの支援継続を訴えた。
また、米国はウクライナ支援を50カ国以上とともに実施していると語り、国際社会としての取り組みであることを強調した。