トランプ米大統領は23日に放送された米FOXニュースのインタビューで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と再び接触する意欲を示した。「私は彼と仲が良かった。彼は賢い男だ」と表現し、1期目の初期に築いていた関係を再構築する考えを明らかにした。
トランプ氏は、1期目の政権発足時に前任のオバマ元大統領から北朝鮮の脅威が「最大の課題だ」と説明を受けたとした上で、史上初の米朝首脳会談を実現させた自身の成果を強調。金氏と接触するのかとの質問に対し、「そのつもりだ」と語った。
トランプ氏は大統領就任後、北朝鮮を「核保有国」だと発言。米政府はこれまで北朝鮮を核保有国と認めておらず、真意は明らかではない。一方、金氏は米国に「最も強硬な対応」を取る方針を示しているが、過去に対話は選択肢だと述べたこともある。
インタビューは22日に収録された。トランプ氏が米メディアの単独インタビューに応じるのはFOXニュースが初めて。(桑村朋)