【ワシントン=坂本一之】米国を訪問中の岩屋毅外相は19日、ワシントンでオーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相とそれぞれ会談した。日豪両外相は「共通の同盟国である米国や他の同志国との重層的な協力を推進する」ことで合意。トランプ新米政権との連携強化を図る。
岩屋外相は日豪会談で、中国が覇権拡大を図っていることを踏まえ「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け先導的役割を果たしていくことが重要だ」と述べ、トランプ新政権などとの連携推進を呼び掛けた。
日豪間でサイバーや経済安全保障分野の協力を進めることで一致した。
また、日印会談では両国関係の強化に取り組むことを確認した。
岩屋外相は20日、トランプ新大統領の就任式に出席。21日に日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合を開催する方向で調整している。