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「トランプ氏はメルカトル地図を見ている」グリーンランド領有意欲をニューズウイーク揶揄

産経ニュース 2025年1月14日 12時58分

トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランドの領有への意欲を重ねて示していることについて、米誌ニューズウイークは「ドナルド・トランプはグリーンランドが実際よりもずっと大きいと考えているのだろうか?」と題した記事を掲載した。

記事では「グリーンランドはほとんどの地図に描かれているほど大きくない」「メルカトル図法は、地図上の陸地が赤道から離れるほど大きく歪んで見える。グリーンランドよりアフリカのほうが14倍大きいにもかかわらず、ほとんどの地図ではグリーンランドはアフリカとほぼ同じ大きさに描かれている」などと指摘した。

あわせて、コロラド大ボルダー校のマーク・セレゼ教授(地理学)の「メルカトル図法でグリーンランドを見て広大さを感じる人は、地理の補習を受ける必要がある。私は喜んでそれを提供する」とのコメントも掲載した。

記事は「トランプ氏が『51番目の州』として併合しようとしているカナダもまた、メルカトル図法のせいで実際よりも大きく見える」と結ばれ、トランプ氏を揶揄する報道になっている。

しかし、トランプ氏がメルカトル図法の仕組みを知らないとは考えられない。そもそも、グリーンランドは世界最大の島で、面積は米国の4.5分の1ある。

トランプ氏がグリーンランドに目を付けた理由について、米メディアは、ロシアと中国をにらんだ安全保障上重要な場所であることと、レアアース(希土類)など豊富な地下資源の存在を挙げている。

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