米南部を襲ったハリケーンを巡り、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)の女性職員が被災状況の戸別訪問調査からトランプ次期大統領の支持者の家を除外するよう部下に指示していたとして、FEMAは9日、この職員を免職にしたと発表した。米メディアが報じた。
この職員は、フロリダ州に応援派遣されていた国土安全保障省の職員らに、トランプ氏支持を表明する看板を庭に立てている家は無視するよう指示。10月末から11月にかけて約20戸が素通りされ、支援を受けられなかったという。
FEMAのクリスウェル長官は「政治的立場に関係なく人々を助けるというFEMAの基本理念に明らかに違反している」と陳謝した。
この問題を最初に報じた保守系ニュースサイト「デイリーワイヤー」は、指示のチャット画面を掲載し、派遣された職員の「私は被災者を助けるために来たのであって、差別するつもりはない」とのコメントを伝えた。