【ワシントン=坂本一之】ルビオ米国務長官は24日、中国の王毅(おう・き)共産党政治局員兼外相と電話会談し、トランプ政権の対中政策に関し「米国の利益を促進し、米国民を第一にする」と説明した。米国務省が発表した。20日のトランプ政権の発足後、米中両外相による電話会談は初めて。
ルビオ氏は電話会談で、中国の習近平政権が台湾周辺や南シナ海で軍事的圧力を強めていることについて「威圧的行動」と批判し、「深刻な懸念」を表明した。
また、インド太平洋地域の同盟国と連携していく方針を示した。
トランプ政権の米中対話を巡っては、トランプ大統領が就任前の17日に習近平国家主席と電話会談し、対話継続を確認。20日に開かれたトランプ氏の大統領就任式には中国の韓正(かん・せい)国家副主席が出席し、訪米時にバンス副大統領と会談した。
トランプ氏は21日、中国からの輸入品に10%の追加関税を2月1日から課すことを検討していると表明している。