【ファサーノ(イタリア南部)=坂本一之】バイデン米大統領は14日、イタリア南部プーリア州の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、ローマ教皇フランシスコと会談した。米ホワイトハウスが発表した。
バイデン氏と教皇は、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで多数の民間人犠牲者が出ていることなどに関し「深刻な人道危機だ」とし、即時の停戦と人質解放への取り組みが必要との考えで一致した。
バイデン氏は、ロシアによるウクライナ侵略で連れ去られたウクライナの子供たちの帰還などに対する教皇の支援活動に謝意を表明した。また、貧困や気候変動、紛争などで苦しむ人々に対する教皇の不断の取り組みに「深い感謝」を伝えた。