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ハマス最高指導者殺害「世界にとって良い日」 バイデン氏声明、ハリス氏も「正義が実現」

産経ニュース 2024年10月18日 7時22分

【ワシントン=大内清】イスラエルがイスラム原理主義組織ハマス最高指導者のヤヒヤ・シンワール氏殺害を発表したことを受け、バイデン米大統領は17日、「イスラエル、米国、そして世界にとって良い日だ」と歓迎する声明を出した。シンワール氏がパレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を実現する上で「乗り越えがたい障害だった」とし、同氏の排除がガザでの停戦合意や人質解放、将来的なパレスチナ問題の政治的解決につながることに期待を示した。

バイデン氏は訪問先のドイツで記者団に、停戦協議前進に「希望を持っている」と語り、近くブリンケン国務長官を中東に派遣すると明らかにした。イスラエルのネタニヤフ首相に「電話で祝意を伝えた」とも述べた。

11月の大統領選で当選を目指すハリス副大統領も17日、遊説先の中西部ウィスコンシン州で談話を発表した。米国人46人を含む1200人超の犠牲者を出した昨年10月のイスラエルへの奇襲攻撃を指示したとされるシンワール氏について「その手は米国人の血でも汚れていた」とし、殺害によって「正義が実現した」と語った。

またハリス氏は、シンワール氏の殺害でハマスは大幅に衰退したとし、この機会を「イスラエルの安全」と「パレスチナ人の自由と尊厳ある自己決定」の実現に向けた停戦合意に結びつけるべきだと主張した。

大統領選では、接戦の中西部ミシガン州に多い親パレスチナ的なアラブ系の票の行方が焦点の一つ。ハリス氏には、ガザ停戦や、将来的なパレスチナとイスラエルの「2国家共存」への意欲を強調することで、アラブ系への支持を広げる狙いがある。

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