【台北=西見由章】台湾の頼清徳総統は17日、台北の総統府で、訪台したペンス前米副大統領と会談した。ペンス氏は「中国が台湾海峡やインド太平洋地域で日増しに挑発行為を強めていることを米国民は注視している」と述べた。総統府が明らかにした。
初めて台湾を訪問したペンス氏は「中国が現状を改変しようとする一方で、米国や台湾、地域の同盟国は非凡な成長と繁栄をつくり出す環境の維持を望んでいる」と強調。「強健な台米関係」を維持するために声を上げ続けるとした。
頼氏は、1期目トランプ政権ではペンス氏の支持により「台米関係がかつてない水準まで向上した」と評価。「中国とロシア、北朝鮮、イランなどの権威主義政権が一体となり、民主主義国に厳しい挑戦をもたらしている」として民主主義国が協力を強めるべきだと訴えた。
ペンス氏は、2020年大統領選で敗北し選挙結果を覆そうとしたトランプ次期大統領から圧力をかけられたが拒否し、関係が悪化した。