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トランプ氏、対露対話で「進展」 ウクライナと「安保引き換え」資源の妥結望む

産経ニュース 2025年2月10日 8時28分

【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は9日、ウクライナでの戦争終結に向けたロシア側との対話が「進展している」と話した。大統領専用機で記者団に語った。米紙ニューヨーク・ポストは8日、トランプ氏が同紙とのインタビューで、ロシアのプーチン大統領と電話したことを明かしたと報じていた。

トランプ氏は9日、露側とのさらなる対話に意欲を示した。これまでの対話の詳細は明らかにしなかった。

ニューヨーク・ポストは、7日にインタビューしたトランプ氏が、戦争を終わらせる具体的な計画があると話したと伝えた。戦場で「美しい若者が何の理由もなく死んでいる」と述べ、早期終結に意欲を示した。

トランプ氏によると、ドイツで14~16日に開かれるミュンヘン安全保障会議にバンス副大統領が出席。ウクライナのゼレンスキー大統領と会う予定だという。

トランプ氏はインタビューで、プーチン氏と常に良好な関係だと言及。プーチン氏も「人々が死ぬのを止めようとしている」と強調した。

両氏が電話した時期や回数は不明。タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は9日、電話会談について「肯定も否定もできない」と述べた。トランプ氏はプーチン氏と近く対話すると1月に語っていた。

トランプ氏はゼレンスキー氏と早期に会談する意向を表明している。インタビューでトランプ氏は、ウクライナが持つレアアース(希土類)と天然ガスの権益について、戦争終結の協定で扱う可能性がある「安全の確保と引き換え」にして、ゼレンスキー氏と妥結したいと話したという。

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