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トランプ氏銃撃犯、犯行2時間前にドローンで下見 FBI長官証言「共犯者の証拠ない」

産経ニュース 2024年7月25日 8時5分

【ワシントン=大内清】米共和党のトランプ前大統領(78)が選挙集会での演説中に銃撃を受けた事件で、連邦捜査局(FBI)のレイ長官は24日、犯行直後に射殺されたトーマス・クルックス容疑者(20)が犯行の約2時間前にカメラ付きのドローンを飛ばし、現場周辺の下見をしていたとみられることを明らかにした。下院司法委員会の公聴会で証言した。「共犯者の存在を示す証拠はない」とも語った。

証言でレイ氏は「トランプ氏への暗殺未遂はわれわれの民主主義への攻撃だ」と事件を強く非難した。

証言によるとクルックス容疑者は、トランプ氏の演説の約2時間前、集会会場のステージから約180メートル離れた場所で約11分間にわたってドローンを飛ばした。ドローンが撮影した映像は、手持ちのスマートフォンでリアルタイムで確認していたとみられるという。

レイ氏はまた、同容疑者が犯行の数日前、1963年に起きたケネディ元大統領の暗殺事件に関する情報をインターネットで検索していたことも明らかにした。同容疑者はその後、トランプ氏の集会への参加をオンラインで申し込んでいた。事件後、同容疑者の車から爆発物が2つ、自宅からは爆発物1つが見つかった。

レイ氏は、同容疑者が「かなり熱心な射撃ファン」で、犯行前日にも射撃場で犯行に使われたものと同じとみられるライフルの練習をしていたと指摘。ライフルは同容疑者の父親が昨年購入し、息子に売り渡したものだった。

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