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米民主党、バイデン氏撤退論収まらず 世論調査ではトランプ氏との差詰める

産経ニュース 2024年7月8日 9時44分

【ワシントン=坂本一之】米民主党でバイデン米大統領(81)に11月の大統領選からの撤退を求める声が広がっている。一方、バイデン氏が7日に東部ペンシルベニア州で行った演説に同州選出の上院議員らが参加し支持を求める動きもあった。ブルームバーグ通信が実施した最新の世論調査ではバイデン氏が共和党のトランプ前大統領(78)との差を詰める結果も出ていて、民主党内でバイデン氏の進退を巡る攻防が続きそうだ。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は7日、同日に開かれた民主党の非公開の電話協議で、少なくとも4人の下院議員がバイデン氏に撤退を求める意見を述べた、と報じた。また、同党のクレイグ下院議員は6日にX(旧ツイッター)で撤退を求める声明を発表。「新たな世代のリーダーが踏み出せるようにすることを求める」などと述べた。

一方、バイデン氏は7日、大統領選の勝敗を左右する激戦州の1つ、ペンシルベニア州を訪問。 労働組合の集会で演説し「私は史上最も労組寄りの大統領だ」と支持を求め、選挙戦継続をアピールした。続いて同州選出のフェターマン上院議員が応援演説し「今、バイデン氏の隣に立っていることを誇りに思う」などと語り、再選に向けた協力を呼び掛けた。

ブルームバーグが7日までに発表した接戦7州の最新世論調査は、7州全体の支持率でリードを維持してきたトランプ氏の47%に対し、バイデン氏は45%で2ポイント差となった。昨年10月以降で最も差が縮まった。

州別では、トランプ氏がペンシルベニアや西部ネバダなど5州でリード。バイデン氏は中西部のミシガンとウィスコンシンの2州でリードしている。調査は1~5日に実施された。

バイデン氏は9日からワシントンで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。

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