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米上院がベセント財務長官を承認 歳出削減へ「マスク氏と連携」

産経ニュース 2025年1月28日 9時9分

【ワシントン=大内清】米上院本会議は27日、トランプ大統領から財務長官に指名された投資ファンド経営者、スコット・ベセント氏の人事を68対29の賛成多数で承認した。大型減税や歳出削減、中国などに対する関税強化を主張するトランプ氏の経済政策の仕切り役を担うことになる。

ベセント氏は16日の上院財政委員会での指名承認公聴会で、トランプ氏が目指す大規模な歳出削減を実現するには、X(旧ツイッター)を保有する大富豪イーロン・マスク氏らが率いる新設の外部組織「政府効率化省(DOGE)」が「絶対的に重要だ」とし、マスク氏と緊密に連携していく考えを示した。財務長官ポストを巡っては、トランプ氏の腹心であるマスク氏がベセント氏の指名に一時反対していたと報じられた経緯がある。

またベセント氏は公聴会で、中国などによる不公正な貿易慣行の是正や米国の歳入増加を実現するのに関税の強化は有効だと強調。ウクライナとロシアの停戦に向け、露石油大手への制裁を強化するべきだとの考えも示した。

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